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GDP成長率、昨年は7.4% 第2次大戦以降で伸び最大

英政府統計局(ONS)は3月31日、2021年の国内総生産(GDP、改定値)が前年比で7.4%拡大したと発表した。速報値から0.1ポイント下方修正されたが、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)の影響で9.3%落ち込んだ前年から経済が回復し、第2次世界大戦以降で最大の伸びを記録した。

産業別に見ると、英経済の原動力であるサービス業は7.5%拡大。前年のマイナス8.7%からプラスに復帰した。うち流通・ホテル・レストランは12.4%増加。自動車販売を含む運輸・倉庫・通信は6.9%、ビジネスサービス・金融は3.5%それぞれ上向いた。

鉱工業は5.1%増え、前年のマイナス8.4%からプラスに転換。うち製造業は7.2%伸び、水道・下水・廃棄物処理は6%、電気・ガス・蒸気・空調供給は1%それぞれ拡大した。採鉱・採石は11.3%減少している。

建設業は12.9%上向き、農林水産業は4%のプラスに転じた。

支出項目別では、政府最終消費支出が14.3%増加。家計最終消費支出は6.2%、投資を示す総固定資本形成は5.9%それぞれ拡大した。

貿易は輸入が3.8%伸びた半面、輸出は1.3%縮小。輸出から輸入を差し引いた純輸出はGDPを1.4ポイント押し下げた。

GDPは第4四半期(10~12月)に前期比で1.3%拡大。速報値の1%から上方修正され、伸びは前期から0.4ポイント加速した。前年同期比では6.6%と、前期の6.9%から拡大幅が縮小した。

予算責任局(OBR)は先に、今年のGDPが3.8%拡大するとの見方を示した。昨年10月時点の予測から2.2ポイント下方修正している。23年には1.8%の伸びを見込む。


関連国・地域: 英国
関連業種: マクロ・統計・その他経済

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