ドイツ政府は、新型コロナウイルスの感染高リスク国・地域リストから約40カ国・地域を除外した。これには、イタリアやポーランドなど一部の欧州連合(EU)加盟国をはじめ、非加盟国も含まれる。この措置は既に施行されており、ドイツに渡航する際の自主隔離要件が免除される。国立ロベルト・コッホ研究所が発表した。
感染高リスク国・地域リストからの除外対象には他に、EU加盟国ではオランダやベルギー、ルクセンブルク、スウェーデン、ハンガリー、ブルガリア、クロアチアなどが含まれる。EU非加盟国では、アルバニア、オーストラリア、フィリピン、ウクライナなど約30カ国・地域が対象。
これにより、該当国・地域からのドイツへの渡航者は今後、入国前の登録を行う必要がなくなるほか、自主隔離要件も免除される。ただ、引き続き、EU加盟国からの渡航者はワクチン接種証明書か、感染からの回復または検査での陰性証明書が、EU非加盟国からの渡航者はワクチン接種証明書の提示がそれぞれ求められる。
なおザ・ローカルによると、ドイツ保健省は3月4日から、変異株「オミクロン株」よりも重度の症状を引き起こす危険性の高い変異株が流行している国・地域だけを、厳格な渡航規制の対象とするよう規則を変更する予定という。これにより、EU非加盟国のワクチン未接種者でもドイツへの入国が認められる見通し。
※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。