ドイツのエネルギー大手ユニパー(Uniper)は23日、2021年12月期の純損失が41億6,900万ユーロとなり、前期の3億9,700万ユーロの黒字から赤字に転落したと発表した。
売上高は3.2倍に増え1,639億7,900万ユーロ。これを事業別に見ると、主力の国際コモディティー事業は3.4倍に拡大した。欧州発電事業は3.6倍となり、ロシア発電事業は11.1%増加した。
グループのEBIT(利払い・税引き前利益、特別損益除く)は11億8,700万ユーロとなり、前期比18.9%増加している。12月末時点の純負債は3億2,400万ユーロと、1年前から27億2,600万ユーロ縮小した。
今年については、特別損益を除くEBITが10億~13億ユーロ、特別損益を除く純利益が8億~11億ユーロになるとの見通しを示している。
また、同社は現在、ロシア産天然ガスをバルト海経由で欧州に輸送する新パイプライン「ノルドストリーム2」の承認手続きが停止されたことを受け、財務や資産への影響を評価している。
ノルドストリーム2を巡っては、21日にロシアのプーチン大統領がウクライナ東部への進軍を命令したことを受け、ドイツのショルツ首相が対露制裁として稼働承認手続きを停止すると発表していた。
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