英政府統計局(ONS)は16日、1月の消費者物価指数(CPI、2015年=100)が114.9ポイントとなり、前年同月比5.5%上昇したと発表した。エネルギー価格の高騰を背景に、2021年12月の5.4%から加速。1992年3月以降で最高を更新した。
運輸は11.3%上昇し、最大の押し上げ要因となった。住宅・水道・電気・ガス・その他燃料は7.1%、家具・住宅設備は8.4%、衣料品・履物は6.3%それぞれ伸びた。食品・非アルコール飲料は4.3%値上がりした。
価格変動の激しいエネルギー・食品・アルコール飲料・たばこを除いたコアインフレ率は4.4%と、前月の4.2%から加速した。
住宅所有者の住宅関連コストを含む物価指標「CPIH」の上昇率は4.9%。カウンシルタックス(住民税)などを含み、年金や賃金交渉で参考にされる小売物価指数(RPI)は7.8%伸びた。ONSがRPIに代わる新指標として試験的に導入している「RPIX」は8%上昇している。
CPIは前月比では0.1%低下。衣料品・履物は2.9%、運輸は0.4%、家具・住宅設備は0.6%それぞれ縮小した。外食・ホテルは0.4%値下がりした。半面、食品・非アルコール飲料は0.7%上昇している。
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