欧州経済研究センター(ZEW)は15日、2月のドイツの景気期待指数が54.3ポイントになったと発表した。前月から2.6ポイント上昇している。現況指数は5カ月ぶりに改善した。
景気期待指数は向こう6カ月間に国内経済が「改善する」と回答した割合から「悪化する」の割合を差し引いて算出する。今回の調査は2月7~14日に、アナリスト173人に見通しを尋ねた。現況指数はマイナス8.1ポイントと、前月から2.1ポイント上昇した。
ZEWのアヒム・ワンバッハ所長は「ドイツの経済見通しは、経済的・政治的不確実性が高まっているにもかかわらず、引き続き改善した」とコメント。新型コロナウイルス関連の規制が緩和され、今年の前半には経済が回復すると想定されていることが要因という。また、インフレ率は徐々に減速するとみられており、その結果、アナリストの過半数が向こう6カ月以内にユーロ圏の短期金利が上昇すると予測していると指摘した。
なお、ユーロ圏の2月の景気期待指数は48.6ポイントと、前月から0.8ポイント低下。一方、現況指数は6.8ポイント上がり、0.6ポイントとなった。
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