英産業連盟(CBI)が20日発表した3月の製造業の業況調査によれば、向こう3カ月間の新規受注見通しが「増える」と回答した企業は「減る」より24ポイント多く、過去1年間で最高の水準に達した。
CBIは2月22日から3月14日にかけて436社を対象に調査を実施した。それによると、受注残高が「通常の水準を上回っている」との答えは、「下回っている」より8ポイント低かった。2月の3ポイントからは悪化しているが、長期平均のマイナス17ポイントは大きく上回っている。また向こう3カ月間で出荷価格の引き上げを見込む企業の割合は、引き下げを見込む企業を24ポイント上回り、前月の10ポイントから上昇した。
CBIのチーフエコノミストは、「向こう3カ月の明るい見通しに加え受注残高も堅調に推移しており、製造業の回復に勢いがついているようだ」とコメント。ただ原油価格の高騰を背景にインフレ率が再び上昇する懸念があり、これが景気回復の足を引っ張る可能性もあると慎重な見方を示した。
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