ドイツの連立政権に参加する環境政党・緑の党は1月29日、新たな共同党首にリカルダ・ラング氏とオミット・ノウリポアー氏を選出した。前共同党首のハベック氏とベーアボック氏がいずれも閣僚に就任したことを受けたもの。
同党は伝統的に、男女2人の共同党首を選出する。新たな女性共同党首のラング氏は28歳で、緑の党の党首としては史上最年少。これまで同党の女性問題に関する広報担当者を務めていた。フェミニストとして知られ、党内では左派とみられている。
一方、ノウリポアー氏は46歳のイラン系移民で、外交の専門家。連邦議会(下院)での議員歴は15年以上に及び、党内ではより穏健派とされる。
共同党首就任に当たり、ラング氏は党の支持基盤拡大に意欲を示し、「農村部を中心により多くの人々の参加と信頼を得たい」と話した。一方、ノウリポアー氏はウクライナを巡るロシアとの緊張が高まる中、他の連立与党との結束が重要としている。
ドイツでは昨年12月、中道左派・社会民主党(SPD)のショルツ新首相が率いる新連立内閣が発足し、緑の党とリベラル派の自由民主党(FDP)が政権に参加した。これに伴い、緑の党のハベック前共同党首は副首相兼経済問題・気候保護相に、ベーアボック共同党首が外相にそれぞれ就任。同党からは両氏を含め計5人が入閣している。[環境ニュース]
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