英国のジョンソン首相は19日、イングランドで新型コロナウイルス抑制のために導入されている規制を27日から緩和すると表明した。在宅勤務推奨や飲食店を除く屋内施設でのマスク着用義務などを定めた現行のコロナ対策「プランB」を終了させる。BBC電子版などが伝えた。
ジョンソン氏は議会で、変異株「オミクロン株」の感染ピークは過ぎたとコメント。「英国は欧州諸国でワクチンのブースター展開が最も速い」とした上、入院患者数も安定しているとして、「プランB」の廃止を閣議決定したと明かした。また、感染者の自主隔離義務は続けるが、3月末にも完全に撤廃する意向とした。
イングランドは昨年12月10日から、冬季コロナ対策の「プランB」を実施。飲食店を除く屋内施設でのマスク着用と在宅勤務、ナイトクラブやイベントでのワクチン接種証明「COVIDパス」の提示が義務付けられている。
ジョンソン氏はまた、将来的に規制を導入することなく、新型コロナと共存するための長期的戦略を政府が打ち出すとも宣言した。
一方、英国の新規感染死者数は18日時点で438人と、昨年2月以降で最多となった。最大野党・労働党は規制緩和の決定の根拠となる科学的証拠を要求するなど、規制緩和は時期尚早との声もある。
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