英調査会社オピニアム・リサーチが16日公表した最新の世論調査で、英国の最大野党・労働党の支持率が41%となり、与党・保守党を10ポイント上回った。2013年10月以降で最大の差をつけて、労働党が保守党を支持率でリードした格好となる。首相官邸で新型コロナウイルス対策の規制に反するパーティーが開かれていたことが発覚したことが響いた。
オピニアムは1月12~14日に調査を実施。それによると、保守党の支持率は31%と、1月5~7日に実施した前回調査から3ポイント低下。一方、労働党は2ポイント上昇し、41%となった。自由民主党は9%と、2ポイントのマイナス。緑の党は6%で1ポイント伸びた。
ジョンソン首相については、「支持する」とした人が8ポイント減って22%となる一方、「支持しない」とした人は64%と10ポイント増えた。「最も首相にふさわしい人物」としては、労働党のスターマー党首を選んだ人が30%と最も多く、ジョンソン首相は21%にとどまった。
ロックダウン(都市封鎖)措置が敷かれていた20年5月に首相官邸の庭で開かれたパーティーを巡っては、76%が「ジョンソン首相はルールに違反した」と回答。「同首相は辞任するべき」とした人も63%に上った。保守党党首の後任候補の中では、スナク財務相の評価が最も高く、「良い首相になる」との回答が45%と、「悪い首相になる」の32%を上回った。
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