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英政府、イングランドの追加規制見送り

英国のジョンソン首相は4日、新型コロナウイルスの感染拡大が続くイングランドでの規制の追加導入を見送ると表明した。在宅勤務推奨や飲食店を除く屋内施設でのマスク着用義務など、現行のコロナ対策「プランB」を継続する構え。一方、新規感染者数はこの日、初めて20万人を超えた。

ジョンソン氏は、新たな変異株「オミクロン株」の拡大で労働現場が混乱に陥っていると認めつつも「ロックダウン(都市封鎖)を行わずともこの波を乗り切れる」とコメント。イングランドで働くインフラ・物流関係や警察官など「キーワーカー」と呼ばれる労働者10万人に対しては10日から、毎出勤時のラテラルフロー検査を無料で提供すると発表した。

国内で最初にオミクロン株流行の波が起こったロンドンでは、4日の新規感染者数がピーク時の約5分の1に減少。専門家は慎重な姿勢を取りつつも「ロンドンでは感染者が既に減少しているのでは」と推測している。

一方、国内の複数の病院がコロナ患者の急増と職員の病欠を理由に「非常事態」を宣言している。王立看護大学は政府に対し「イングランドではこれ以上遅れることなく、より慎重なアプローチを導入するよう」要請している。

■今後はPCR検査の必要なし

政府は併せて、無症状の陽性者に対する検査制度を変更すると発表した。これまでは、ラテラルフロー検査で陽性だった場合にフォローアップとしてPCR検査を受ける必要があったが、イングランドでは11日から、PCR検査を受ける必要がなくなる。

ラテラルフロー検査で陽性結果が出た場合はそのまま自主隔離に入り、症状が出てから6、7日目に24時間間隔で2回、ラテラルフロー検査を受ける。どちらも陰性だった場合は隔離を終了できる。


関連国・地域: 英国
関連業種: 医療・医薬品マクロ・統計・その他経済社会・事件

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