英国のジョンソン首相は21日、国民向けのビデオ演説で、イングランドではクリスマス前に新型コロナウイルス感染対策の規制を厳格化しない方針を示した。ただ、引き続きデータを注視するとし、クリスマス後に新たな規制を導入する可能性も否定できないとしている。
同首相は、新たな変異株「オミクロン株」を巡っては、重症化リスクやワクチンの効果が依然として明らかにされておらず、クリスマス前の規制厳格化を正当化するだけの根拠がないと説明。「国民はクリスマスの計画を予定通り実行できる」とした上で、クリスマス後にさらなる措置を取ることもあり得ると話した。
一方、スコットランド自治政府は21日、いち早くクリスマス後の規制厳格化を発表。12月26日から3週間、大規模イベントの参加者数を制限するほか、エジンバラで開かれる予定だった大みそかの祝賀行事も昨年に続き中止すると発表した。スコットランド自治政府のスタージョン首相は、クリスマス前の交流も制限するよう住民に呼び掛けている。
また、ウェールズ自治政府は22日、12月26日以降は異世帯間の交流人数を最大6人に制限し、公共の場での社会的距離2メートルの確保を再び義務付けると発表した。イベントの参加人数も制限する。
北アイルランド自治政府は、現時点で既に個人宅での異世帯間交流の人数を30人に制限しており、間もなく26日以降の新たな規制を発表する見通し。
※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。