英国のジャビド保健・社会福祉相は6日、新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」の市中感染がイングランドの複数地域で発生していると認めた。BBC電子版が伝えた。
同相は議会で、オミクロン株に関する最新情報を議員と共有。オミクロン株への感染は国内だけでなく世界全体で広がっており、ここにきて国外への渡航と関係のない感染事例が確認されていると説明した。英国全体でのオミクロン株感染者数は7日時点で437人となり、前日から101人増えている。中でもイングランドは333人と最も多く、スコットランドは99人、ウェールズは5人。北アイルランドでは感染は確認されていない。
ジャビド保健・社会福祉相は、これら感染者で入院したケースは報告されていないとしながらも、オミクロン株による重症化の可能性やワクチンの有効性といった全体像がつかめていないと警戒感を示した。
英政府はオミクロン株の感染拡大を受け、イングランドの公共交通機関や店舗内でのマスク着用義務を再導入。すべての渡航者に対して入国前のPCR検査またはラテラルフロー検査、入国後のPCR検査を義務付けている。また、来年1月末までにワクチンのブースター接種の対象を18歳以上の全成人に拡大する方針。
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