ドイツの国立ロベルト・コッホ研究所は1日、新型コロナウイルスによる過去24時間の死者数が446人となり、2月以降で最多を記録したと発表した。昨年末の感染拡大時と比べると約半分の水準だが、新たな変異株「オミクロン株」の感染者が国内で新たに確認されたこともあり、保健当局は警戒を強めている。
死者数は、490人を記録した2月20日以降で最多。累計では10万1,790人となった。過去24時間の新規感染者数は6万7,186人、累計では590万3,999人に達している。
今回の感染第4波では、新規感染者数が過去最多の水準を推移する一方で、死者数は昨冬の感染第2波で記録したピークと比べるとはるかに少ない。専門家らはこれについて、ワクチンの効果により重症化が回避されているためとみている。
全人口におけるワクチン接種率は、1回目が71.4%、2回目が68.6%、3回目の追加接種が12.5%となっている。
過去7日間の人口10万人当たりの感染者数は442.9人と、2日連続で減少している。
ドイチェ・ウェレによると、連邦政府と各州政府は2日に感染第4波への対策を決定する予定で、ワクチン展開の加速や、未接種者を対象とした制限措置が打ち出される見通し。
ドイツでは、南部バーデンビュルテンベルク州で新たに4人のオミクロン株感染者が確認された。いずれも南アフリカからの最近の帰国者やその家族で、全員がワクチン接種を完了していた。
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