• 印刷する

ワクチン未接種者に規制導入 独政府、医療逼迫地域を対象に

ドイツの連邦政府と州政府は18日、新型コロナウイルスのワクチン未接種者に対する新たな規制を導入することで合意した。医療機関の受け入れ態勢が逼迫(ひっぱく)している地域を対象に、公共施設やレストランの利用を接種完了者またはコロナ感染から最近回復した人に限定するほか、未接種者には公共交通機関の利用や出勤時に陰性証明の提示を求める。また、医療従事者や高齢者施設で働く人には接種を義務付ける。

今回の規制は入院者数に合わせて厳格化される。過去7日間の入院者数が人口10万人当たり3人以上の州では、接種完了者か感染から最近回復した人のみが公共施設や文化施設、スポーツイベント、レストランなどに入場できる。入院者数が6人以上の場合、ワクチン接種を完了した人に対しても、これら施設の利用に際して陰性証明の提示を義務付ける。さらに、9人以上になると接触制限などのより厳しい措置が導入される。

メルケル首相は、状況は「非常に深刻だ」として今こそ行動を起こすときと強調。接種率が今よりも高ければ措置の多くは導入する必要がなかったとして、未接種者に対してなるべく早くワクチンを打つよう呼び掛けた。

ドイツの新型コロナ新規感染者数は18日に6万5,371人となり、1日当たりの感染者数の過去最多を更新した。同国のワクチン接種完了者の割合は67.9%で、スペインの約80%、オランダやイタリアの70%台に大きく後れを取るほか、欧州連合(EU)諸国でも低い水準にある。


関連国・地域: ドイツ
関連業種: 医療・医薬品社会・事件

その他記事

すべての文頭を開く

メルツ首相「経済は好転」 大型減税アピール=夏の記者会見(07/21)

独MAN、バレンシアで電気バス84台受注(07/21)

独英、友好条約に署名=安全保障など(07/21)

新車輸出、米向けは23.5%減少=4~5月(07/21)

ポルシェ、追加のコスト削減策検討か(07/21)

バイエルン州の新興企業、資金調達額が急増(07/21)

食事宅配リーフェランド、配達員2千人削減(07/21)

生産者物価、6月は1.3%低下(07/21)

年内回復の兆し見えず 化学業界、受注不足が深刻化(07/18)

防衛ラインメタル、車部品部門の売却模索(07/18)

すべての文頭を開く

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。

の記事は有料サービスご契約者様限定記事です。契約すると続きをお読みいただけます。契約されている方は、画面右側にある各種ログインからログインください。
無料トライアルはこちら
購読申し込みはこちら

NNAからのご案内

各種ログイン