国立ロベルト・コッホ研究所の15日の発表によると、ドイツの過去7日間の人口10万人当たりの新型コロナウイルスの感染者数が303人となり、過去最多を記録した。1週間前に200人を突破して以降、伸びが加速し続けている。中でも東部ザクセン州はこの日、全国平均の約2.5倍となる754.3人を記録した。
14日時点の過去24時間の新規感染者数は2万3,607人で、死者数は43人。累計では感染者数が504万5,076人、死者数は9万7,715人に達した。ワクチン接種を完了した人は総人口の67.5%にとどまる。
ただ、過去7日間の人口10万人当たりの入院患者数は12日時点で4.7人と、昨年12月のピーク時に記録した15人超は依然として大きく下回っている。
感染再拡大を受け、ドイツ政府は先に、10月に有料化した迅速抗原検査を、再び無料化した。ザクセン州は、ワクチン未接種者に対し、州レベルでは最も厳格な規制措置の導入に踏み切っている。
ロイター通信などによると、12月初旬までの政権樹立を目指し連立協議を進める中道左派の社会民主党(SPD)など3党は、新型コロナウイルス規制を強化する方針。修正案は18日に議会に提出される予定で、接触制限なども盛り込まれるとみられている。
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