連立政権の樹立を目指す第1党の中道左派・社会民主党(SPD)と環境政党・緑の党、リベラル派の自由民主党(FDP)の3党は21日、本格的な連立交渉を開始した。11月中に交渉をまとめ、12月上旬にはSPD所属のショルツ財務相を首相とする新政権を発足させることを目指す。
3党は22の政策作業部会を設置し、11月10日までに、先に合意していた連立の基本原則の詳細を詰める。その後、交渉担当チームが各党の見解の違いなどについて協議し、11月末までにこれを解消する。そして12月6日の週に、ショルツ氏を首相に就任させる計画だ。
基本原則には、石炭火力発電所の全廃加速を含む気候変動対策、インフラ整備と教育への投資、税制・最低賃金の見直し、製造業の近代化などが含まれている。
3党はこれまで、クリスマスまでの新政権発足を目標としていただけに、新たな日程は「野心的」と自ら評している。
FDPのリントナー党首は20日、第二ドイツテレビ(ZDF)の番組で、閣僚人事についてはまだ協議を開始していないと述べた。だが、緑の党のベーアボック共同党首は、緑の党とFDPは共に財務相のポストを狙っていると明らかにしている。
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