イタリア政府は16日、新型コロナウイルスのワクチン接種を受けたことなどを示す独自のデジタル証明書「グリーンパス」の取得を官民全ての労働者に義務付けると発表した。欧州では初の措置で、必要な時に提示できない場合は罰金が科される。10月15日から適用される。
グリーンパスは、新型コロナのワクチン接種完了か感染からの回復、検査での陰性結果を示すもの。今後は、職場でパスを提示しなかった場合、最高1,500ユーロの罰金が科されるほか、欠勤と見なされ、給与は支払われない。ただし、解雇はされない。
スペランツァ保健相は今回の決定について「職場をより安全な場所にするとともに、ワクチン接種キャンペーンを加速するため」と述べた。
グリーンパスは既に、レストランや美術館・博物館、映画館などの屋内施設の利用時のほか、中長距離列車や航空機、フェリーの利用などにも提示が義務付けられている。先には、教育・介護現場の従業員に拡大することが閣議決定された。
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