英国で30日、新型コロナウイルス対策として導入しているイングランド入国後の措置を定めた国・地域のリスト更新が適用された。カナダやデンマークなど7カ国・地域が自主隔離が不要になった一方で、タイとモンテネグロは政府指定の宿泊施設での隔離対象国に加わっている。
政府は国・地域ごとに感染リスクの水準を「赤」「黄」「緑」、および「緑」から「黄」に移行するリスクの高い「緑ウォッチリスト」に分類。3週間ごとにリストの見直しを行っている。
リスクが低い「緑」の国・地域は入国後の自主隔離は不要で、今回はカナダ、デンマーク、フィンランド、リヒテンシュタイン、リトアニア、スイス、ポルトガルのアゾレス諸島が追加された。「緑ウォッチリスト」には、クロアチアやポルトガルのマデイラ諸島など新たに14カ国・地域が指定されている。
「黄」は感染リスクが中程度の国・地域で、入国後に自宅などで10日間の自主隔離が求められるほか、入国後2日以内および8日目に感染検査を受ける必要がある。ただ、EU域内で欧州医薬品庁(EMA)が承認したワクチンか、米国内で米食品医薬品局(FDA)が承認したワクチン、またはスイスのワクチンプログラムで接種を完了した入国者は自主隔離が免除され、入国後8日目の検査も不要となる。日本は「黄」リストのままで変更はなかった。
感染リスクが高い「赤」リストの国・地域からは、英国またはアイルランドの国籍保有者、もしくは英国の居住許可がある場合のみ入国が可能で、入国後は政府指定の宿泊施設で10日間の自主隔離が義務付けられている。
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