ドイツで新型コロナウイルスのワクチン接種回数が、累計1億回を突破した。24日に累計28万回のワクチン接種が行われ、大台に乗った格好。一方で、同国のワクチン接種ペースは減速傾向にあり、集団免疫の獲得見通しに疑問を投げ掛けている。
国立ロベルト・コッホ研究所によると、26日発表時点で昨年12月末から1億47万2,105回分が投与された。少なくとも1回目を終えた人は約5,365万人で国民全体の64.5%、2回目を完了した人は約4,957万人と同59.6%となっている。
シュパーン保健相は大台突破を受け「協力してくれた全ての人に感謝する」とツイッターに投稿した。
ワクチン接種拡大を背景に、最も人口の多い西部ノルトライン・ウェストファーレン州は、27日に大規模な接触追跡プログラムを停止する。南西部バーデン・ビュルテンベルク州も近く同様の措置を取るという。
その半面、連邦議会は25日に「感染防止法」を11月末まで延長することを決めた。これは、マスク着用や社会的距離の維持、店舗閉鎖などの措置を巡り、政府に法的根拠を与えることができるもの。
独政府は先に、ワクチン接種済みの人が増加していることを受け、新型コロナウイルスの拡大抑制に向けた規制導入の判断基準として、感染率の参照を取りやめることを決定した。代わりに、各地域における週ごとの新型コロナに関連した入院率を重要な指標として採用する方向で調整している。
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