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英米ワクチン、接種後半年以内に有効性低下

新型コロナウイルスワクチンの有効性は2回目の接種から半年以内に低下し始めることが、英国の専門家チームが25日に発表した研究で明らかになった。

調査は健康関連のスタートアップ、ZOEグローバルが、ロンドン大学キングスカレッジ・ロンドンと協力して実施。米国の製薬大手ファイザーとドイツのバイオ医薬品会社ビオンテックが共同開発したワクチンか、英国の製薬大手アストラゼネカがオックスフォード大学と共同で開発したワクチンについて、5~7月に2回目の接種を完了した120万人超のうち、PCR検査で陽性反応が出たケースなどを分析した。

それによると、ファイザー製ワクチンの有効性は接種完了から1カ月後は88%だが、5~6カ月後には74%に低下。アストラゼネカ製は、接種後1カ月は77%だが、4~5カ月で67%に落ちている。

調査を率いたキングスカレッジ・ロンドンのティム・スペクター教授は、最悪の場合、冬までに有効性が50%以下にまで下がることもあり得るため、追加接種が必要になる可能性もあると述べた。ただ、数カ月先の状況を予測することに警戒を示す専門家もいる。

英政府は今後、新型コロナ感染によるリスクが高い人を保護するためにワクチンの追加接種を行う計画。実施は予防接種・免疫合同委員会(JCVI)の助言に基づくとし、9月の開始を見込んでいる。


関連国・地域: 英国
関連業種: 医療・医薬品

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