英国のジョンソン首相は22日、アフガニスタン問題を協議するため、先進7カ国(G7)首脳会議(サミット)を24日にオンラインで緊急開催すると発表した。国際社会に対して、さらなる事態悪化を避けるため協力して解決策を見いだすよう呼び掛けている。
ジョンソン首相はツイッターで「安全な避難を確保し、人道危機を防ぎ、アフガニスタンの人々を支援するためには、国際社会の協力が必要不可欠だ」と強調。サミットでは主に、各国の国民やアフガニスタン人の避難に関する取り決め、アフガニスタン危機への長期的な取り組みについて協議される見通しだ。
アフガニスタンの首都カブールの国際空港には国外への避難を求める人々が殺到しており、英国は米国に避難日程を延長するよう求めているとされる。またジョンソン首相は、米軍のアフガニスタン撤退後は、中国とロシアが現地の重要なプレーヤーとなることを認めているもよう。
英政府関係者によると、英国とフランスは現在、国連安保理でロシアと中国から賛成を得られるような決議案を策定中。「統一戦線を組むことが非常に重要だ」と述べ、同案は対テロ活動や人道支援などの問題をカバーする内容になるという。
こうした中、米国のバイデン大統領は22日、現在8月31日としているアフガニスタンからの自国民救出の期限を延長する可能性を示唆。「延長しなくて良いことを望むが、これまでの進展に疑問を感じる現在進行中の協議がある」と述べた。
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