イングランドで16日、18歳以下の子供およびワクチン接種を完了した成人は、新型コロナウイルス感染者と濃厚接触しても自主隔離をする義務がなくなった。ただし濃厚接触した場合には、PCR検査を受けることが推奨される。
ワクチン接種完了者と見なされるのは、陽性者と接触した日から少なくとも14日前に2回目のワクチン接種を終えた人。陽性となった場合は、引き続き自主隔離の必要がある。
国民医療制度(NHS)が運用する新型コロナ検査とそれに基づく感染者との接触追跡プログラム「テスト&トレース」は、新型コロナ感染症の症状がある全ての人に検査を行うとともに、感染者と濃厚接触した人を特定し、10日間の自主隔離を要請するもの。同プログラムを巡っては、自主隔離の対象者が急増したことで企業活動に支障が出ており、今回の規制緩和により自主隔離者が大幅に減少することが期待される。
英領北アイルランドやスコットランド、ウエールズでもワクチン接種完了者が濃厚接触した場合の自主隔離が免除されている。
英国では7月、かねて政府が掲げていた同月19日までに18歳以上のワクチン接種希望者全員に1回目のワクチンを、成人の3分の2に2回目のワクチンを提供するそれぞれの目標を達成。保健省によると、8月14日時点で18歳以上の全人口の89.4%が1回目の接種を、同76.7%が2回目の接種を受けた。
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