英政府は4日、新型コロナウイルス対策として導入している入国後の自主隔離が免除される国・地域のリストを更新した。フランスは、ワクチンに対する耐性が強いとされる変異株「ベータ株」への懸念から、ワクチン接種完了者でも隔離が義務付けられる「黄プラス」に分類されていたが、「黄」に変更され、英国や米国、欧州連合(EU)などでワクチン接種を完了した人はこれが免除される。更新リストは、8日午前4時(英国時間)から適用される。
英政府が今回「黄プラス」を廃止したことで、感染リスクレベルの分類は従来の「赤」「黄」「緑」の3レベルと、「緑」から「黄」に移行するリスクの高い国・地域を対象とした「緑ウォッチリスト」となっている。感染リスクが低い「緑」リストの国・地域は、英国入国後の自主隔離が不要。今回はドイツとオーストリア、スロベニア、スロバキア、ラトビア、ルーマニア、ノルウェーが「緑」に追加され、計36カ国・地域となった。
「黄」は感染リスクが中程度の国・地域で、英国入国後に自宅などで10日間自主隔離し、入国後2日以内および8日目に感染検査を受ける必要がある。日本は依然として「黄」リスト対象国のままだ。ただし、EU域内で欧州医薬品庁(EMA)が承認したワクチンか、米国内で米食品医薬品局(FDA)が承認したワクチン、またはスイスのワクチンプログラムで接種を完了した入国者は自主隔離が免除され、入国後8日目の検査も不要。感染が拡大しているスペインは今回「黄」リストにとどまったものの、英運輸省は、英国入国前に安価なラテラルフロー検査ではなく、PCR検査を受けるよう推奨している。
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