英国で新型コロナウイルスの新規感染者数が減少傾向にある。18日時点の1日当たりの新規感染者数は4万8,161人だったのに対し、25日時点では2万9,173人となった。この日までに2月以降で初となる5日連続で感染者数の減少が続いており、ロックダウン(都市封鎖)を課すことなくこうした持続的な減少が見られたのは初めて。BBC電子版が26日伝えた。
保健・社会福祉省によると、25日までの過去7日間の新規感染者数の平均は、前週比15.4%低下したという。また、英国ではこれまでに4,600万人超が1回目のワクチンを、3,700万人超が2回目のワクチン接種までを完了している。
イーストアングリア大学のハンター教授は「現在のデータからは、少なくとも今夏は良好な見通しのようだ」とコメント。一方で「19日の大幅な規制解除後の影響は、あくまで7月末ごろからデータに反映されることになるだろう」と指摘している。
しかし、エジンバラ大学のウールハウス教授は「ワクチン未接種の成人少なくとも800万人と18歳未満の子どもなど、感染拡大の潜在的な要因は多数ある」と指摘。その上で、今夏のうちに感染者数が増加する可能性があると警告した。
こうした中、先に新型コロナウイルスに感染したジャビド保健・社会福祉相は24日、自身が症状から回復したことを公表。その際、「われわれは新型コロナウイルスに怖気づくのではなく、共に生きるべきだ」とツイッターに投稿した。しかし、これが配慮に欠ける発言だと物議を醸したことで、その後投稿を削除し、言葉の選び方が不適切だったと謝罪した。
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