Ifo経済研究所は24日、6月のドイツの企業景況感指数(2015年=100、季節要因調整済み)が101.8ポイントになったと発表した。前月から2.6ポイント改善し、伸びは市場予測を上回った。
Ifoは毎月、国内の約9,000社を対象にアンケート調査を実施。現在の景気に対する見方を示す「現況指数」と半年後の見通しを示す「期待指数」を基に景況感指数(総合指数)をまとめている。6月は現況指数が99.6ポイントと、5月から3.9ポイント上昇。期待指数は前月から1.1ポイント上がり、104ポイントとなった。
総合指数を業種別に見ると、製造業は現況指数が大幅に上昇したものの、期待指数はやや低下。全体では2.8ポイント上がり28.5ポイントと、2018年4月以降で最も高い。
サービス業は現況指数と期待指数が共に大幅に上昇。全体では前月から8.7ポイント上向き、22.4ポイントとなっている。商業は前月から大きく9.3ポイント改善し、17.8ポイント。建設業は4.2ポイントと、前月を1.2ポイント上回った。
Ifoのクレメンス・フュースト所長は今回の結果について「下半期の楽観的な見方が強まっており、ドイツ経済は新型コロナウイルス危機から脱しつつある」と指摘している。
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