ロシアで収監中の反体制派ナワリヌイ氏(44)の体調が悪化し、手足の感覚がまひし始めている。同氏は脊椎ヘルニアを患っており、背中と足の激しい痛みを和らげるための適切な治療を求め、3月末からハンガーストライキに入っている。弁護士の話を元に、BBC電子版が8日伝えた。
7日にナワリヌイ氏と面会した弁護士は、「同氏は自分で歩けるものの、歩くと痛みを感じるという。手足がまひし始めており、症状が悪化していることは確かだ」とツイッターに投稿した。
ナワリヌイ氏はヘルニアの適切な治療を受けられていないとして、ハンストを決行。刑務所側は、必要な医療的援助はすべて提供していると主張している。ナワリヌイ氏によると、看守はハンストを妨害しようと、近くで鶏肉を焼いたり、同氏の服のポケットにお菓子を入れるなどしたという。
ナワリヌイ氏は数日前に、せきや高熱などの症状を訴え、刑務所の療養棟に移された。同氏の弁護士によると、療養棟には医師ではない医療スタッフが1人いるだけだという。
同氏は2月、過去に詐欺罪で受けた有罪判決の執行猶予が取り消され、懲役3年6月の実刑判決を受けた。実際の服役期間は自宅軟禁されていた期間を差し引いた2年半。
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