ドイツ連邦統計庁は24日、2020年第4四半期(10~12月)の国内総生産(GDP、季節要因・稼働日数調整済みの改定値)成長率が前期比で0.3%だったと発表した。速報値から0.2ポイント上方修正されたものの、第3四半期のプラス8.5%から失速。新型コロナウイルスの感染再拡大に伴う全国的な封鎖措置が響いた。
項目別に見ると、 家計最終消費支出は3.3%減少し、前期のプラス10.8%からマイナスに転じた。政府最終消費支出は0.5%減と、1.1ポイント低下。投資を示す総固定資本形成は1%伸び、うち建設が1.8%拡大した半面、設備投資は0.1%減っている。
輸出は4.5%増加したが、伸びは第3四半期の18%から大きく減速。輸入は3.7%拡大した。輸出から輸入を差し引いた純輸出はGDPを0.6ポイント押し上げた。
中銀のドイツ連邦銀行は先に、2021年第1四半期のドイツ経済は封鎖措置の影響でマイナス成長に陥るとの見方を示した。一方で、春には感染者数の減少やワクチン接種が進むことで経済が回復に向かうとしている。また、欧州委員会は冬季経済見通しの中で、今年のドイツのGDP成長率が3.2%になるとし、秋季予測から0.3ポイント引き下げている。
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