ドイツの国立ロベルト・コッホ研究所は9日、新型コロナウイルス感染による過去24時間の死者数が過去最多の590人となったと発表した。これにより、累計死者数は1万9,932人に増えた。メルケル首相はこれを受け、規制厳格化の必要性を訴えている。
同首相はこの日の議会で、重症者と死者数の急増について懸念を表明。「クリスマス前の社会的交流が多過ぎれば、祖父母と過ごす最後のクリスマスになる」と警告した。クリスマスマーケットの屋台については、飲食物の持ち帰りのみを許可する規制に適合せず、現状の死者数を鑑みると容認できないとの見解を示している。
また、8日に学者らが、翌週から社会的な接触を減らし、12月24日~来年1月10日に厳格な封鎖措置を導入すべきと提言したことについて、「科学者の意見を真剣に受け止めた方が良いだろう」と述べている。
メルケル首相は、連邦16州と規制厳格化について協議する計画。ドイツでは現在、7日間の新規感染者数が10万人当たり140人前後だが、これを50人以下に保つことが目標という。
なお、12月9日に確認された1日当たりの死者数は、1週間前の新規死者数と比べ100人以上多い水準。新規感染者数は2万815人と、こちらも7日前より3,500人以上多くなっている。
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