ドイツのメルケル首相は2日、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐための全国的な制限措置を来年1月10日まで延長すると発表した。延長はこれで2度目。政府は同月4日に感染状況を再評価し、その後の方針を決めるとしている。
メルケル首相は、この日に過去24時間の感染死者数が最多の487人を記録したことを念頭に、政府が目標とする感染者数への減少には「非常に遠い」と指摘。ワクチンについては、バイオ医薬品会社ビオンテックと米国の製薬大手ファイザーが共同開発したワクチン、米同業モデルナのワクチンの両方が承認された場合、来年初めにも国内で約7,000万回分の接種が可能になると説明した。一方、全人口約8,000万人が接種するには不十分で「冬を乗り切る必要がある」と強調している。
なお、規制内容は現行の措置から変わっておらず、飲食店や劇場・映画館、スポーツ施設の営業は引き続き禁止となる。また、12月23日~来年1月1日のクリスマス休暇期間については、集会可能人数が子供を除く最大10人に緩和される。
メルケル首相と連邦16州の首相は先に、今回の封鎖措置を少なくとも12月20日まで延長することで合意。その際、来年1月上旬まで延長する可能性も高いとしていた。
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