• 印刷する

WTO、EUの対米報復関税の導入を承認

欧州連合(EU)は13日、米政府による同国の航空機大手ボーイングへの補助金支給を巡る、EUによる米国製品への報復関税導入を、世界貿易機関(WTO)が承認したと発表した。対象製品の貿易高は総額40億ドルに上るとみられており、16年にわたる貿易紛争に拍車を掛けることになる。

EUは早ければ26日のWTO会議後にも関税を導入できるが、専門家は11月3日の米大統領選挙前に発動することはないとみている。

報復関税の対象となるのは、航空機のほかワイン、蒸留酒、スーツケース、トラクターから、冷凍の魚や乾燥タマネギ、サクランボなどの農産品まで多岐にわたる。

米国は2004年、EUの欧州航空・防衛最大手エアバスに対する補助を不当として提訴。これに対しEUも、米政府のボーイングへの補助を不当として訴え、いずれもWTOから協定違反と認められた。双方は交渉による和解を目指したものの、解決には至っていない。こうした中、WTOは昨年10月、米国が総額75億ドル相当のEU製品に報復関税を課すことを承認。米国は現在、航空機に15%、チーズやオリーブオイル、ワインなどのEU製品に25%の報復関税を課している。[EU規制]


関連国・地域: EU米国
関連業種: マクロ・統計・その他経済

その他記事

すべての文頭を開く

欧州委、27年末の露産ガス禁輸へ法案公表(06/18)

企業向けEV補助、4千台突破=ハンガリー(06/18)

G7首脳、共同声明でイスラエル自衛権支持(06/18)

EIB、ビスケー湾連系線事業に資金提供(06/18)

ユーロ圏労働コスト、第1四半期は伸び減速(06/18)

カーボンプライシング、排出量の28%カバー(06/18)

EVの新規購入意欲、欧米で低下=調査(06/18)

ドロナミクス、3千万ユーロ獲得(06/17)

保有国による核兵器関連支出、24年は11%増(06/17)

EU、洗剤の安全性規則で暫定合意(06/17)

すべての文頭を開く

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。

の記事は有料サービスご契約者様限定記事です。契約すると続きをお読みいただけます。契約されている方は、画面右側にある各種ログインからログインください。
無料トライアルはこちら
購読申し込みはこちら

NNAからのご案内

各種ログイン