英政府は17日、新型コロナウイルス対策の影響を受けた個人事業主向けの支援スキーム「個人事業主所得支援制度(SEISS)」の2回目の申請受け付けを開始した。1回目は過去3年間の平均所得の80%を3カ月分、政府が補助金として一括で支給したが、2回目は70%分に引き下げられた。
対象となるのは、1回目の申請終了後の7月14日以降も収入減少の影響を受けている個人事業主。受給資格は1回目と同じで、年間所得が5万ポンド以下、所得の半分以上を個人事業で得ている人となる。今回は平均所得の70%を、3カ月分で6,570ポンドを上限に支給する。申請受付は10月19日まで。
1回目の支援では、約270万人に対して計78億ポンドを支給した。歳入関税庁(HMRC)は、約1万5,000人に対する支給額の算出を間違えて過大に支払ったことを明らかにしているが、返還は求めないという。
個人事業主の団体IPSEは、2回目の補助金支給を歓迎しているものの、対象者は500万人の個人事業主の半分程度にすぎないと指摘。また、新型コロナウイルス感染の第2波が到来すれば、支援を延長するとともに対象を拡大する必要があると述べている。
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