ドイツ連邦統計庁は30日、2020年第2四半期(4~6月)の国内総生産(GDP、季節要因・稼働日数調整済みの速報値)が前期比10.1%縮小したと発表した。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)のあおりを受け、四半期ベースでは1970年の統計開始以降で最大の落ち込みを記録。2四半期連続でのマイナス成長となり、リセッション(景気後退)入りしている。
項目別に見ると、輸出入や家計最終消費支出に加え、投資を示す総固定資本形成における機械・機器がいずれもこれまでで最も低迷した。一方、政府最終消費支出は増加している。
GDPは前年同期比では11.7%縮小した。
連邦統計庁は今回、19年第4四半期の経済成長率をゼロ%に改定。20年第1四半期のGDP成長率はマイナス2%に上方修正している。
ドイツの第2四半期GDPの改定値は8月25日に発表される予定。連邦統計庁は、パンデミックによる不透明感の高まりを受け、改定値が通常より大きく修正される可能性があるとしている。
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