英政府統計局(ONS)は17日、5月の消費者物価指数(CPI、2015年=100)が108.5ポイントとなり、前年同月比0.5%上昇したと発表した。伸びは4月から0.3ポイント減速。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)により需要が大きく減退したほか、原油価格の下落も響き、2016年6月以降で最低を記録した。
運輸は1.7%低下し、最大の押し下げ要因となった。食品・非アルコール飲料は1.8%上昇し、通信は4%値上がりした。
価格変動の激しいエネルギー・食品・アルコール飲料・たばこを除いたコアインフレ率は1.2%と、前月の1.4%から減速した。
住宅所有者の住宅関連コストを含む物価指標「CPIH」の上昇率は0.7%。カウンシルタックス(住民税)などを含み、年金や賃金交渉で参考にされる小売物価指数(RPI)は1%伸びている。ONSがRPIに代わる新指標として試験的に導入している「RPIX」は1.3%上昇した。
CPIは前月比では横ばい。娯楽・文化は0.1%下がり、運輸は1%値下がりした。住宅・水道・電気・ガス・その他燃料は0.1%上昇。外食・ホテルは0.4%上がっている。
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