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求職者手当の申請者数が倍増 5月は280万人、新型コロナ影響

英政府統計局(ONS)は16日、5月の求職者手当申請者数が前月比23.3%増の280万1,700人となったと発表した。前月から52万8,900人増え、1993年10月以降で最多を記録。新型コロナウイルスの封じ込め策の影響で一時帰休となった従業員の賃金を補助する「コロナウイルス雇用維持制度」への申し込みが殺到したためで、求職者手当申請者数は封じ込め策の導入前後で2倍以上に増えている。

この制度は、感染対策の影響を受ける企業が従業員を解雇するのを避けるため、一時帰休中の従業員の賃金の一部を政府が補助するもの。10月末まで実施され、一時帰休者は被雇用扱いとなる。

4月(3カ月ベース)の失業率は3.9%と、3月から横ばい。失業者数は133万6,000人と、前月から約1万2,000人減っている。就業者数は15万3,000人程度減少し、3,299万1,000人。就業率(16~64歳)は76.4%と、前月から0.2ポイント低下した。

16~24歳の若年層に限ると、4月の失業率は12.2%で前月から0.3ポイント上昇。失業者数は約1万2,000人増えて52万8,000人だった。

■平均賃金は横ばい

4月(3カ月ベース)の週当たり平均給与(ボーナス除く)は1年前から横ばいの503ポンドとなった。伸びは3月の2.4%から大きく減速し、4月のインフレ率(0.8%)を下回った。

業種別に見ると、最大の伸びを示したのは金融で1.8%上昇。サービスは0.8%伸びた。半面、建設は大きく8.5%低下。卸売・小売・ホテル・レストランは3.7%、2.5%それぞれ落ち込んだ。

ボーナスを含む給与は529ポンドと、こちらは0.9%低下。前月の1.2%上昇からマイナスに転じた。[労務]


関連国・地域: 英国
関連業種: マクロ・統計・その他経済雇用・労務

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