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英国、全店舗の営業再開へ 6月15日から社会的距離を条件に

ジョンソン英首相は25日の定例記者会見で、6月15日から衣料品店や家電量販店など全ての小売店舗の営業再開を許可すると発表した。イングランド全域が対象で、店舗内に顧客同士の社会的距離を維持するための措置を施すことなどが条件となる。これに先立ち、屋外市場と自動車のショールームは同1日から営業を再開できる。

政府は屋外市場やショールームの再開時期を早めた理由について、屋外ではスペースが広く新型コロナウイルスの感染リスクが少ないこと、ショールームでは社会的距離を比較的保ちやすいことを挙げた。

15日から再開可能な必需品以外を扱う店舗には他に、靴販売店、玩具店、家具店、本屋、仕立屋、競売会場、写真スタジオ、屋内市場がある。ただし、1日当たりの死者数の伸びが着実に減速していること、1人の感染者が二次感染させる平均的な人数を示す基本再生産数が制御可能な水準にとどまっていることなど、政府が先に提示した規制緩和の五つの条件を満たしていることが前提となる。

政府は店舗再開に向け、新たなガイドラインを発表するほか、地元当局と提携して抜き打ちチェックを行う。また、店舗内での施策例として、顧客の返却商品は隔離場所に72時間保管してから陳列場所に戻すこと、ベッドやソファなど顧客が触る可能性のある大型商品には保護カバーを付けること、セルフレジなどの顧客が触る頻度の高い部分は頻繁に消毒することなどを推奨している。

なお美容院や理髪店、ネイルサロン、宿泊・飲食などのホスピタリティー業界については、現時点で再開可能時期は明らかにされていない。


関連国・地域: 英国
関連業種: 小売り・卸売りマクロ・統計・その他経済社会・事件

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