• 印刷する

英首相、封鎖緩和の道筋公表へ

ジョンソン英首相は4月30日、今週に新型コロナウイルス対策の封鎖措置の緩和に向けた包括的計画を公表する方針を示した。感染拡大を抑えながら経済活動を再始動するため、学校や交通機関の再開や職場の安全性確保など各面について、おおまかなスケジュールを含む「ロードマップ」を示すとしている。BBC電子版によると、政府は今週に企業向けの詳細な再開手順も公表するもようだ。

同首相は、封鎖緩和に向けての「選択肢や日付を含むロードマップを提示する」と明言。ただ、「個々の措置のタイミングは、感染状況によって決まる」としている。

同首相は、英国は感染拡大の「ピークを越えた」との見方を示した上で、より大きな第二波のピークを避ける必要があると指摘。経済再開に向けては、死者の減少や国民医療制度(NHS)の保護など政府が先に示した五つの条件が満たされる必要があるとあらためて強調した。中でも、1人の感染者が何人に感染させるかを示す基本再生産数が重要な指標となると説明。封鎖緩和後もこれを1未満にとどめる必要があるとしている。英国の基本再生産数は、この日の時点で0.6~0.9とみられている。

■作業環境別の再開手順を提示へ

政府は今週、企業活動の再開に向けた一連の方針説明書を公表するもようだ。業種別ではなく職場環境ごとに示される見通し。これに向け、既に企業や業界団体、労組などから意見聴取を行ったという。BBC電子版が1日伝えた。

方針説明書は、◇屋外作業◇非食品小売り(商店街)◇運輸・物流◇製造・加工◇屋内作業(オフィスなど)◇家庭訪問作業(配管工など)◇外食・レジャー――の7タイプの作業環境について、それぞれ社会的距離の取り方や防護用品の必要性など感染対策を示すものとなる見通し。ただ、再開の日付けについてはまだ確定していないという。[労務]


関連国・地域: 英国
関連業種: マクロ・統計・その他経済雇用・労務

その他記事

すべての文頭を開く

英、インフラに7250億ポンド 道路・学校・住宅など=今後10年で(06/20)

中銀、4.25%に金利据え置き=物価上昇加味(06/20)

世界競争力ランキング、スイスが首位=25年(06/20)

独保険アリアンツ、英国で650人削減へ(06/20)

TSBバンク、複数行が買収の意向表明か(06/20)

豪投資マッコーリー、英3空港の株式取得(06/20)

英沖で浮体式風力開発へ=エクイノールなど(06/20)

ロンドンの労働生産性、コロナ前水準に低下(06/20)

鉄鋼・医薬品は7月合意も 英、来週に米と交渉=貿易協定(06/19)

ノルウェー、世界最大のCCS事業本格始動(06/19)

すべての文頭を開く

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。

の記事は有料サービスご契約者様限定記事です。契約すると続きをお読みいただけます。契約されている方は、画面右側にある各種ログインからログインください。
無料トライアルはこちら
購読申し込みはこちら

NNAからのご案内

各種ログイン