Ifo経済研究所は28日、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、今年のドイツ経済が前年比6.6%縮小するとの見通しを示した。国内総生産(GDP)がパンデミック(世界的流行)以前の水準に戻るのは2021年以降になるとみている。
Ifoによると、独経済は第1四半期(1~3月)に1.9%縮小。企業の稼働率のデータに基づくと、第2四半期には大きく12.2%落ち込むとの見方を示した。
Ifoのティモ・ボルマーショイザー教授は「ドイツは2021年末まで新型コロナウイルス流行前の状況には戻らない」と指摘。その上で、2021年の経済成長率は8.5%に回復すると予想した。
Ifoは先に、4月のドイツの企業景況感指数(2015年=100、季節調整済み)が前月から大きく11.6ポイント低下し、74.3ポイントになったと発表した。クレメンス・フュースト所長はこの結果について、現状指数の大幅な悪化が響き、過去最低の水準まで落ち込んだと説明。今後の見通しもこれまでにないほど悲観的で、新型コロナウイルス危機はドイツ経済に猛烈な打撃を与えていると話していた。
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