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英首相が公務に完全復帰 封鎖維持の必要性を強調

新型コロナウイルス感染症(COVID19)で療養中だったジョンソン英首相が27日、公務に完全復帰した。首相官邸前での演説で「感染拡大は減速に転じつつある」とした上で、「同時に今はリスクが最大の時期でもある」と説明。封鎖措置の性急な解除は感染の第2波を招き、「これまでの国民の努力と犠牲を無駄にする」恐れがあると訴え、企業や国民に今しばらくの忍耐を求めた。

ジョンソン首相は、封鎖措置により国民医療制度(NHS)の崩壊を防ぎ、感染のピークを押し下げることに成功したと説明。こうした中、「多くの国民が社会的隔離措置を緩和するべきではないかと考え始めている」との見方を示した。ただ、封鎖緩和の時期やペース、手順についてはまだ明らかにできないと説明。政府が先に示した五つの条件が満たされたときに初めて、封鎖措置を解除すると話した。

政府は先に、封鎖解除の条件として◇死者の減少◇NHSの保護◇感染ペースの減速◇検査体制や防護用品の完備◇感染第2波の回避――の5項目を挙げていた。

ジョンソン氏は3月27日、新型コロナウイルスに感染したと発表。官邸から遠隔で指揮を執ってきたが、10日後に病状が悪化して入院。一時は集中治療室(ICU)で手当てを受けたものの、その後回復し、退院後は首相公式別荘「チェッカーズ」で静養していた。入院後はラーブ外相が首相職を代行してきたが、ジョンソン氏は23日から公務の一部を再開していた。


関連国・地域: 英国
関連業種: 医療・医薬品マクロ・統計・その他経済政治社会・事件

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