• 印刷する

英下院が再開=ビデオ会議システム併用へ

英下院(定数650)が21日、イースター休暇を終えて再開された。新型コロナウイルス対策として議員間に一定の距離をとるため、約50人の議員のみが登院。22日以降はビデオ会議システムも併用して審議を進めることを可能とする動議が可決された。

下院では今後、インターネット・ビデオ会議システム「ズーム(Zoom)」を通じて最大120人の議員が自宅から審議に参加。ホイル下院議長や一部の閣僚、議員など最大50人のみが実際に議事堂で顔を合わせる。下院には複数の大型スクリーンを設置するほか、議席のベンチには2メートルごとに座る位置の印が施される。当面、採決は行えないが、下院のデジタルサービス部門が現在、遠隔投票システムの開発に取り組んでいる。

下院は3月25日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、予定より6日早くイースター休暇入りしていた。ホイル下院議長はビデオ会議システムの利用について、「危機に際しては新しい仕組みを見いだす必要がある」とした上で、「下院議員が首相質疑や緊急質疑、声明を自宅や事務所からビデオリンクを通じて安全に行えるのは、700年の歴史の中で画期的なことだ」と話している。

「ズーム」は、米ズーム・ビデオ・コミュニケーションズが手掛ける。新型コロナウイルス対策の封鎖措置を受け利用者が急増しているが、セキュリティー面を懸念する声も上がっている。


関連国・地域: 英国
関連業種: IT・通信マクロ・統計・その他経済政治

その他記事

すべての文頭を開く

英財政に「深刻なリスク」 政策効果は限定的=予算局が指摘(07/09)

マクロン仏大統領、国賓待遇で訪英(07/09)

英政府、富裕税の導入検討か=元党首が提言(07/09)

英、陸上風力への申請増えず=規制撤廃後も(07/09)

格安航空の運賃上昇、税や手数料引き上げで(07/09)

アスエネ、脱炭素支援の英社と合意書締結(07/09)

住友商事、英のCO2輸送管開発事業へ出資(07/09)

英当局、デジタル銀モンゾに制裁金(07/09)

中国・奇瑞汽車、SUV新モデルを英国展開(07/09)

建設業PMI、6月は上昇も分岐点割れ(07/09)

すべての文頭を開く

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。

の記事は有料サービスご契約者様限定記事です。契約すると続きをお読みいただけます。契約されている方は、画面右側にある各種ログインからログインください。
無料トライアルはこちら
購読申し込みはこちら

NNAからのご案内

各種ログイン