• 印刷する

英企業救済策、ハードル高く 小規模事業者の承認わずか1%

英政府が用意した小規模企業向けの緊急融資制度「コロナウイルス事業中断ローン制度(CBILS)」。英商工会議所(BCC)の調査で、実際に申請して承認された企業がわずか1%にとどまることが8日、明らかになった。手続きの複雑さなどがハードルになっているとみられる。

同制度は、年間売上高4,500万ポンド以下の事業所に対し、最長1年にわたって無利子で融資するというもの。スナク財務相は、3日時点で約1,000社に総額9,000万ポンドの融資が実行されたと明らかにした。ただ、通常の商業ローンを拒否された企業を対象としていたことに批判の声が根強く、同相は条件を撤廃する意向を示していた。

BCCの調査は1~3日に1,017社を対象に行い、条件撤廃後の実態は反映されていない。調査結果によると、申請した事業所のうち8%は承認を得られなかった。政府の制度を活用できずにいる企業は、手続きの複雑さと対応の遅さを挙げているという。

さらに、企業の16%で現金準備は1カ月分に満たず、6%は既に底を突いた。BCCのアダム・マーシャル事務局長は「最新のデータは多くの企業が4月末に、もしくは第2四半期(4~6月)にかけて崖っぷちシナリオに直面することを示す」と述べ、政府や自治体、金融機関に対して最大限の支援を求めた。


関連国・地域: 英国
関連業種: マクロ・統計・その他経済

その他記事

すべての文頭を開く

エディンバラ空港、9月スト 地上職員100人以上参加=計7回(08/22)

トルコ、5G周波数入札を10月に実施(08/22)

再生エネ事業の承認が過去最高に=16.1GW(08/22)

英政府、鉄鋼リバティ子会社の破綻監督へ(08/22)

ユーロ圏総合PMI、8月は上昇=速報値(08/22)

M&S、配送センターに3.4億ポンド投資(08/22)

財政収支、7月は赤字縮小(08/22)

エアバス、英で賃上げスト 整備士ら3千人参加=9月(08/21)

英グリーナジー、アムス工場のリース延長(08/21)

電動商用車の購入支援を延長=27年まで(08/21)

すべての文頭を開く

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。

の記事は有料サービスご契約者様限定記事です。契約すると続きをお読みいただけます。契約されている方は、画面右側にある各種ログインからログインください。
無料トライアルはこちら
購読申し込みはこちら

NNAからのご案内

各種ログイン