市場調査会社GfK―NOPは2月28日、2月の英国の消費者信頼感指数がマイナス7ポイントとなったと発表した。前月から2ポイント上昇し、過去18カ月で最高を記録した。
GfKは毎月、欧州委員会の委託により、英国の消費者を対象に過去12カ月と向こう12カ月の経済状況を調査している。指数がプラスだと「楽観的」、マイナスだと「悲観的」となる。今回の調査は2月3日から14日にかけて行われた。
2月は「大きな買い物をする意欲」と「過去12カ月の一般経済状況」が共に5ポイント上昇し、それぞれ6ポイント、マイナス23ポイントとなった。「向こう12カ月の一般経済状況」は3ポイント上がり、マイナス21ポイント。「向こう12カ月の家計状況」は横ばいで6ポイントだった。一方、「過去12カ月の家計状況」は2ポイント低下し、マイナス1ポイントとなった。
GfKの顧客戦略部門トップのジョー・ステイトン氏は今回の結果について、消費者信頼感指数はマイナス圏にとどまっているものの、3カ月連続で回復し、上昇基調にあると説明。過去12カ月と向こう12カ月の一般経済状況の上昇が貢献したほか、最近の小売売上高の回復を反映するように大きな買い物をする意欲も大きく上昇したとしている。ただ、新型コロナウイルスが消費活動や信頼感に与える影響は未知数だと警告した。
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