ロシアのプーチン大統領は15日、この日付けで内閣総辞職を表明したメドベージェフ首相の後任候補として、連邦税務局のミハイル・ミシュスチン長官(53)をロシア国家会議(下院)に提案した。国家会議は16日にこの人事案を巡る採決を行う。
プーチン大統領はこれに先立ち、連邦議会で施政方針演説を行い、大統領や議会の権限を大幅に変更する憲法改正案を提案。これを受け、内閣が総辞職していた。2024年の大統領任期満了を見据え、プーチン氏が権力維持に向けた布石を打ったとみられている。
ミシュスチン氏は2010年4月から連邦税務局を率いる。同氏はモスクワ工作機械大学システム工学部を卒業後、ロシア連邦政府直属国立経済アカデミー(現ロシア大統領付属国立経済行政アカデミー)で経済学博士号を取得。連邦税務局副長官や連邦不動産管理庁長官、連邦特別経済区管理庁長官を歴任したほか、露投資銀行ユナイテッド・ファイナンシャル・グループ(UFG)の会長も務めた。
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