ドイツ連邦労働局は3日、2019年12月の失業率(季節調整済み)が5%となったと発表した。8カ月連続での横ばい。失業保険申請件数の増加ペースが市場予想を大きく上回り、労働市場は依然として堅調さを維持しているものの、弱含みもみられた。
失業者数は11月から約8,000人増加し、227万9,000人だった。
季節調整前の失業率は4.9%で、前月から0.1ポイント悪化。地域別では旧西独が4.6%、旧東独が6.2%と、それぞれ0.1ポイント、0.2ポイント上昇した。全国の男女別では、男性は5.2%と0.2ポイント、女性は4.6%と0.1ポイントそれぞれ上がった。
全体の失業者数(季節調整前)は222万7,159人と、4万7,160人増えている。
連邦労働局は、国内総生産(GDP)が昨年第3四半期(7~9月)にやや増加したことに言及し、輸出中心の産業は依然として停滞する一方で、国内経済は安定していると指摘。第4四半期のGDPはまだ回復基調を示さないと予想されるが、2020年に経済が持ち直す兆候があるとの見方を示した。労働市場は堅調なものの、経済の弱体化による一面もみられるとした。社会保険の対象となる雇用は増え続けているが、過去数年ほどではないとした。また、新規雇用の需要は大幅に減少しているという。[労務]
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