英政府統計局(ONS)は20日、2019年第3四半期(7~9月)の国内総生産(GDP、確定値)が前期比0.4%拡大したと発表した。改定値から0.1ポイント上方修正され、前期のマイナス0.2%から大きく持ち直している。
産業別に見ると、英国経済の原動力であるサービス業は0.5%増加。伸びは前期から0.3ポイント加速した。うち自動車販売を含む運輸・倉庫・通信は0.6%増え、ビジネスサービス・金融は0.5%伸びている。流通・ホテル・レストランは0.2%増えた。
鉱工業は0.1%拡大。うち水道・下水・廃棄物処理は1.6%、製造業は0.1%それぞれ増えた。半面、電気・ガス・蒸気・空調供給は1.8%、採鉱・採石は0.1%それぞれマイナスとなっている。
建設業は1.2%拡大。農林水産業は0.1%落ち込んでいる。
支出項目別では、家計最終消費支出は0.3%、投資を示す総固定資本形成は0.2%それぞれ増えた。一方、政府最終消費支出は0.6%縮小。輸出から輸入を差し引いた純輸出はGDPを2.4ポイント押し上げた。
貿易は輸出が7.9%増えたものの、輸入は0.3%縮小している。
GDPは前年同期比では1.1%拡大し、改定値から0.1ポイント上方修正された。前期からは0.1ポイント減速している。
経済協力開発機構(OECD)は11月、英国の今年のGDP成長率見通しを1.2%、来年は1%と予想し、いずれも前回の予測から引き上げている。
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