Ifo経済研究所は25日、10月のドイツの企業景況感指数(2015年=100、季節調整済み)が94.6ポイントになったと発表した。前月から横ばいで、市場予想をわずかに上回った。
Ifoは毎月、国内の約9,000社を対象にアンケート調査を実施。現在の景気に対する見方を示す「現況指数」と半年後の見通しを示す「期待指数」を元に景況感指数(総合指数)をまとめている。10月は現況指数が97.8ポイントと9月から0.8ポイント低下。期待指数は前月から0.6ポイント上がって、91.5ポイントとなった。
総合指数を業種別に見ると、製造業は現況指数がやや落ち込んだものの、期待指数が大幅に改善し、全体では0.9ポイント上昇しマイナス5.5ポイントとなった。
サービス業は期待指数が上向いた半面、現況指数がわずかに下落し、全体では0.1ポイント下げている。商業は現況指数が低下したものの、卸売りの期待指数が大きく伸び、全体では0.4ポイント上昇した。建設業は0.8ポイント下落。現況指数は好調を維持しているものの、前月から勢いは鈍化した。期待指数はやや落ち込んでいる。
Ifoのクレメンス・フュースト所長は今回の結果について、現況指数は前月をわずかに下回ったが、期待指数はやや改善しており、ドイツ経済は安定に向かっているとの見解を示した。
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