英政府統計局(ONS)は15日、8月(3カ月ベース)の失業率が3.9%となったと発表した。1975年1月以降で最も低い水準を記録した7月から0.1ポイント上昇。平均賃金は上昇したものの、伸びは前月から緩和している。
失業者数は131万4,000人と、前月から2万人増えた。就業者数はおよそ8万4,000人減少し、3,269万3,000人。就業率(16~64歳)は75.9%と前月から0.2ポイント低下した。
16~24歳の若年層に限ると、8月の失業率は11.8%で、前月から0.4ポイント上昇。失業者数は6,000人増え、49万4,000人だった。
英国は求職者手当を受ける資格のない人も含めるILO(国際労働機関)基準を採用している。9月の求職者手当申請者数は、前月から1.8%増の119万2,600人だった。
■平均賃金は3.8%上昇
8月(3カ月ベース)の週当たり平均給与(ボーナス除く)は1年前から3.8%上昇し、509ポンドとなった。伸びは7月の3.9%から減速したものの、8月のインフレ率(1.7%)を上回った。
業種別に見ると、最大の伸びを示したのは建設で5.6%上昇。金融は4.8%伸び、サービスは3.9%のプラスだった。卸売・小売・ホテル・レストランは3.2%、製造は2.5%それぞれ上がっている。
ボーナスを含む給与は542ポンドとこちらも3.8%上昇。伸びは前月から0.1ポイント減速した。[労務]
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