欧州連合(EU)の統計局ユーロスタットは8月30日、8月のユーロ圏19カ国の消費者物価指数(CPI、速報値)が前年同月比1%上昇したと発表した。伸びは7月から横ばいだった。
8月は食品・アルコール飲料・たばこが2.1%上昇し、伸びは前月の1.9%から加速。サービスは1.3%値上がりした。エネルギーを除く工業製品は0.4%伸びている。半面、エネルギーは0.6%低下した。
価格変動が激しい食品・アルコール飲料・たばことエネルギーを除いたコアインフレ率は0.9%と、前月から変化がなかった。
欧州中央銀行(ECB)は7月に開いた政策理事会で、ユーロ圏の市場介入金利(最重要の政策金利)を過去最低のゼロ%に据え置くことを決めた。中銀預入金利もマイナス0.4%で維持。今後については、物価の伸び悩みを背景に、一段の金融緩和の可能性を示唆している。
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