Ifo経済研究所は26日、8月のドイツの企業景況感指数(2015年=100、季節調整済み)が94.3ポイントになったと発表した。前月から1.5ポイント悪化し、2012年11月以降で最低を記録した。
Ifoは毎月、国内の約9,000社を対象にアンケート調査を実施。現在の景気に対する見方を示す「現況指数」と半年後の見通しを示す「期待指数」を元に景況感指数(総合指数)をまとめている。8月は現況指数が97.3ポイントと7月から2.3ポイント低下。期待指数は前月から0.8ポイント下がって、91.3ポイントとなった。
総合指数を業種別に見ると、製造業は1.8ポイント下落し、マイナス6.1ポイントと2009年以降で最も悪化。現況指数と期待指数が共に前月を下回った。
サービス業は現況指数が大きく悪化したほか、期待指数も悲観的な見方が広がり、全体では大きく5ポイント下げている。商業も現況指数と期待指数が共に低下し、3.8ポイント下落した。建設業は1.7ポイント下がり、現況指数はやや低下した半面、期待指数は好調を維持した。
Ifoのクレメンス・フュースト所長は今回の結果について、企業は引き続き、現在の事業環境に満足しておらず、向こう数カ月の見通しもより悲観的になっていると指摘。ドイツ経済がリセッション(景気後退)入りする可能性がさらに高まっていると分析した。
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