仏自動車大手グループPSA(旧PSAプジョー・シトロエン・グループ)は15日、上半期(1~6月)の世界販売台数が190万3,370台となり、前年同期比12.8%減少したと発表した。米国の対イラン制裁に伴うイランでの事業活動停止に加え、中国をはじめとする新興市場での落ち込みが響いた。
地域別に見ると、欧州はシトロエンが過去8年で最高を記録したものの、プジョーが1.7%減らし、全体では0.3%の伸びにとどまった。インド・太平洋は2.3%のプラスを確保している。一方、中東・アフリカはイラン事業の停止とトルコの大幅な落ち込みが響き68.4%減少。中国・東南アジアは全ブランドが前年を下回り、全体で60.6%縮小した。中南米は29.3%、ロシアを含むユーラシアは14.6%それぞれ減っている。
全体のブランド別では、「プジョー」が23.8%減の76万7,062台。「シトロエン」は53万6,034台と6.4%減った。「オペル・ボクソール」も0.7%のマイナスだったが、「DS」は1.5%伸びた。
PSAは4月、今年の自動車需要について、欧州は安定するものの、中南米は2%、中国は3%それぞれ落ち込むと予想。半面、ロシアは5%拡大するとの見方を示している。
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