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英石油タンカーに航行妨害 ホルムズ海峡、イラン関与か

英国防省は11日、石油メジャーのBPのタンカーがホルムズ海峡で航行妨害に遭ったと発表した。イランの革命防衛隊(IRGC)が保有しているとみられるボート3隻によるもので、護衛していた英海軍のフリゲート艦モントローズが警告を発し、危機を免れた格好だ。英領ジブラルタルの自治政府は先に、欧州連合(EU)の制裁に違反してシリアに原油を輸送していたとみられるイラン所有の大型タンカーを拿捕(だほ)しており、両国間の緊張が高まっている。BBC電子版などが伝えた。

それによると、石油タンカーはペルシャ湾東部のアブムサ島付近を航海中にボート3隻に遭遇。モントローズがボートとタンカーの間に位置を移動し、警告を発した後、ボートは後退したという。発砲はしておらず、モントローズは国際水域内での航行を維持した。

IRGCは今回の事件への関与を否定しており、「過去24時間に英国を含むいずれの外国籍のタンカーも通らなかった」と主張。イランのザリフ外相は「緊張を高めるため」に英国がでっち上げたと批判し「意味のない行為だ」と吐き捨てている。一方で、イランのものとみられる大型タンカー「グレース1」が拿捕された際は、英国の駐イラン大使を召還してタンカーの即時解放を求め、報復措置に出る可能性も示唆していた。


関連国・地域: 英国EU中東
関連業種: 運輸天然資源政治社会・事件

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